能ある鷹は爪を隠す

なぜ、目先の成果を求めないほうが良いのか?

 

自分の期待を早くに満たそうとすると、たいていのことは、失敗します。

投資の世界でも、金融派生商品は、様々ありますが、FXのようなギャンブル性の高い商品の場合は、この手の失敗は、顕著です。

早く儲かりたい、と思うから、レバレッジという、テコの原理を使って、為替レートの上げ下げの金額を何十倍、何百倍にして、投資します。

ハイリターンを求めますが、それが、ハイリスクなことは、目先に成果に目が眩むと、忘れてしまいます。

結果、大損してしまうのです。

ちなみに、私は、FXで、一週間で20万円ほど、スッたことがあります。

 

また、私は、よく大学受験の勉強でたとえますが、そこでも期待を満たそうとすると失敗します。

成績を早くあげたくなると、テストの点を手っ取り早くアップさせようとすると、良い参考書を求め、購入します。

自分で、厳選したので、最初の数ページは、勉強しますが、途中でやめてしまいます。

期待を早く満たそうとして、難しい問題をいきなり解いても、実力がつかず、挫折しやすいのです。

 

自分自身でやっても、そうならば、周りが見た自分は、もっとそうです。

期待を満たして欲しいと思い、あれこれアドバイスを受けますが、

それは、あちこち手を出す参考書と同じです。

相手の期待を、一時期は、満たすことができますが、

それは、あちこち参考書と同じく、長続きしないのです。

 

そもそも、なぜ、期待されるかというと、

「能ある鷹は爪を隠す」の爪を無理して見せてるところにあると思われます。

自分は、こういうのができますよ。こういうのが得意ですよ。

ビジネスで言えば、強み。ですよね。

爪を無理して見せるから、相手の期待を満たすことに、時間と労力をかけることになります。

 

もしかしたら、

ドラッカーの「ほとんどの起業は、強みを知らない。知っているとしても、それは、せいぜい、弱みである」という言葉は、能ある鷹は爪を隠すと似たような意味なのかもしれません。

自分が強みと思ってることを、安易に見せることで、結局、弱みになってる姿に警鐘を鳴らしている気がします。

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