「先ず隗より始めよ」を分解してマーケティングな視点で見てみる。

「先ず隗より始めよ」優れた人物を集めるにはまず行動せよという中国の故事です。

私は、この故事が大変好きです。また、マーケティングの本質的な内容を教えてくれます。

郭隗という人物が王様から、駿馬という速く優秀な馬を探し買うよう依頼されます。

郭隗は、駿馬をようやく見つけますが、駿馬はすでに死んでいました。

郭隗は、駿馬を高値で買い、火葬し、その灰を王の元へ持ち帰りました。

郭隗は、馬の灰を持ち帰っても馬に乗れなければ意味がないと

とても怒られてしまいます。

しかし、その後、王の元へ駿馬を売る商人が次々とあらわれ、

王は、最も優れた駿馬を選んで買うことができました。

さらに、その後、郭隗は、自分を高い値で雇えば、

優れた人物が集まって来るでしょうと王へ言い、

その言葉の通り、王の元へ多くの優れた人物が

集まり、その国は長く栄えました。

 

マーケティングな視点でこの故事を見る時、とても大切なことを教えてくれます。

マーケティングで大切なのは、目的を達成させることです。

この故事の場合、駿馬を手に入れることが目的です。

普通に考えると、馬を売っているところを探す、商人と交渉するです。

ですが、それだと、優秀な馬は高く、探すのも一苦労です。

他の人がやってもうまくいかなかったから、依頼されることです。

普通に探してもうまくいかないことは目に見えてました。

ここで、郭隗は、駿馬の死体を買うという、

わかりやすく、しかし、一見無駄な行為をします。

馬を手に入れるという目的を達成するため

駿馬が欲しい、たとえ死体だとしても買うという

行動を示したわけです。

口で探していると言っても、具体的に

どうさがしているのかを伝えるのは

実はとても大変です。

そして、お金の使い所も大事です。

誰も買わない駿馬の死体を買う。ことは、

誰もしません。

そこにあえてお金を使うことで、

誰にも真似できないことを

やることで、目立たせることに

成功します。

 

 

まず、行動する、行動を他人が言葉にし、

伝え、次の行動につながる。

「先ず隗より始めよ」

目的達成と手段、目立たせ方、伝え方、マーケティングの本質とも言うべき

とても大切なことを

教えてくれる、すばらしい故事です。

 

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