趣味と仕事の中間のもの

よく、「あなたのやりたいことは?」と、聞かれるようなセミナー的なものがあります。

これは、これからの時代は、自己実現欲求にフォーカスするというマーケティング的な観点から、そのような切り口でトークが展開されるわけですが、

この問答も、だいぶ使い古されてきて、今後また、新しい切り口が出てくるものと思います。

 

私は、この「やりたいこと」について、自分なりに考察を深めてきました。

趣味や娯楽、遊びに、お金や時間をかけるのは、できると思います。

かたや、依頼される仕事や、案件は、できるかぎり効率よく、お金や時間をかけずに、やりたいものだと思います。

 

やりたいこと論の展開としては、

依頼される仕事や案件について、「好きなこと」と同じような気持ちで、お金や時間をかけてやれば、うまくいくってことかなと思っています。

そういわれると、当たらずとも遠からずで、なるほどと思ってしまいますが、

コーヒーが好きだから喫茶店、お酒が好きだからバーテンダーみたいな発想で、仕事がうまくいくかっていうと、これは、ほとんどがうまくいきません。

また、仕事を好きにできるかというと、勉強を好きになるようにマネジメントするとうまくいかないのと同じように、これも、また、うまくいかない確率が大です。

理想論を掲げて、うまくいくかというと、そんなに、都合良くは、いかないのです。

 

私が、これが、割といいのでは?と思うものに、趣味と仕事の中間のようなものを持つことがあります。

私の場合は、ジョギングです。

食べもののトマトみたいな存在です。果物と野菜の中間的な、でも、ほとんど野菜のようなものです。

別に、好きでもないけど、野菜にしては、食べやすい。みたいな感じです。

ジョギングは、毎日、追い込むとケガします。でも、継続しないと速くなりません。

ジョギングが定着してくると、マラソン大会に出たくなります。

年齢が50歳を過ぎても、速くなることができます。

楽しくてやるものか?やりたくてやるものか?というと、そういうものでもありません。

半分は、仕事に必要な、マネジメント力とか、忍耐力、継続力を身につけるためにやります。

でも、仕事よりは、ましです。稼げる仕事は、メンタルが大変ですからね。

 

こういう、趣味と仕事の中間のものを持つと、「自分のやりたいこと」の意味が変化していきます。

自分がやってみたいこと、面白いと感じることを追求する気持ち、こだわってみたいと考える粘り強さ。

趣味と仕事の中間のもの持つことで、そういう自分の内側の部分が、変わってきます。

だから、経営者で、筋トレやトライアスロン、マラソンなどのストイックなスポーツをする人が多いのかもしれません。

 

普段から、そうすることで、いざ、

「やりたいことは?」と聞かれても、返答にこまることなく、

自分の意見を堂々と言えるようになる自分になってくると思います。

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