ケガをしようと思ってする人はいない

「失敗を恐れないで!」と声をかけることがありますが、私は、これは、あまり有効ではないのかもしれないと思います。

 

私が、自動車の教習所、自動車学校で、坂道発進が非常に苦手でした。

自動車学校の先生は、はじめは、「そんなに慌てないでも大丈夫よ。」と声をかけてくれていましたが、

何度やっても失敗する私に、「じゃあ、ブレーキしないで、どれぐらい下がるか試してみようか」と、

車に乗ったまま、坂道の途中で一度停車して、そのまま、ブレーキもサイドブレーキも無しで、後ろに下がってみました。

すると、思った以上に、車は、後退することなく、最初の1秒ぐらいは、何もしなくても下がりませんでした。

私は、「なんだ、こんなもんか。ビビって損した。」ぐらいに感じ、それから、坂道発進は、問題なくできるようになりました。

 

もし、私が、「失敗を恐れないで!」みたいなアドバイスを何度もされていたら、逆に自信を失っていたと思います。

大事だったのは、失敗と思ってることは、実は、大したこと無くて、じゃあ、やってみようか。と、一緒に体験してくれる人だったのです。

 

失敗したくて、失敗する人もいなければ、ケガをしたくてケガをする人はいません。

ホームページを作るにしても、施策や、事業そのものについても、「失敗を恐れないで」とか、「失敗したらどうする」のような、失敗という実態があってないようなことに、いくら、掛け声だけをかけても、あまり、意味は無いし、有効でもないと思います。

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