言おうと思うほど、相手の話は、スルーする

例えば、就活の面接の時に、応募者が、緊張しています。

その時、応募者が何を考えているかと言うと、

「どう、自分をPRするか」「どう、質問に対応するか」で頭がいっぱいです。

一方、面接官は、この応募者は、どういう人なんだろうと考えます。

 

一般的な、会話であれば、今日は、天気がいいですね。という言葉に対し、

「あ、ほんとに、いい天気ですね」と、今起きていることに目を向けます。

しかし、面接の場になると、「PR」と「対応」にばかり目が行き、

当たり前の話をする余裕すら無くなります。

 

話を聞く余裕が無いのですから、応募者は、

「とにかく、頑張ります。」「なんでもやります。」のような、

どこかで聞き覚えのあるセリフしか、言えなくなります。

これが、就活面接の場における、言おうと思うほど、相手の話は、スルーするだったりします。

 

なぜ、このような、特殊な場が発生するかと言うと、

「お金」「責任」「立場の強弱」というのが原因の場合が多いです。

 

言い方が、悪いですが、就活は、お金のためにやります。

仕事をしないとお金がもらえないわけですから、ほとんどの就活は、お金のためです。

お金は、持ってるほうが強く、持ってないほうは弱いという、とてつもない力を持っています。

 

お金のために約束や契約をしますが、そこに強い責任も発生します。

 

立場の強弱のような、一方的な力関係のある場では、リラックスした気持ちは、吹き飛びます。

応募者は、一気に緊張し、立場の強弱だけを身近に感じてしまいます。

 

そんな、緊張の場では、相手の話を聞いたりする余裕は無くなりますから、

単純な、聞き取れないことについても、勝手に脳内で補完することになります。

 

すると、余計にズレが出て、しまうのです。

 

7つの習慣では、これをWin-Loseの関係と言い、

相手を優先するあまり、自分を下げすぎ、力を発揮できない関係と指摘されています。

 

言おうと思うほど、相手の話は、スルーするというお話です。

経営者や管理者は、お金を持ってる立場として、相手に接し、強い立場の話をしている、

一方、応募者は、弱い立場として、慌ててしまっている。

実は、それが、錯覚だということに気づく必要があります。

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