多くの人が失敗する理由の一つとして、
「自分を見失う」ことが上げられると思います。
なぜ、あんなことを言ってしまったのか?
なぜ、あんな行動をしてしまったのか?
なぜ、あんなものにお金を払ってしまったのか?
なぜ、あんなことに時間を使ってしまったのか?
自分をよく見せたいという
承認欲求かもしれません。
もっと儲かりたいという
金銭欲かもしれません。
あるいは、相手の悪いところが
気になってしょうがないという
過干渉な一面かもしれません。
はたまた、
小さな親切心を満たしたいという、
大きなお世話欲求かもしれません。
いずれにしても、上を向いてるときは、
足元のことが見えないように、
他人のことや他人の目を気にしてるときは、
自分のことが見えていないものです。
同時に、自分のことばかり考えていても、
周りが見えなくなってしまいます。
自分のことが見えなくても、
周りが見えなくなっても、
自分がどこにいるのかを見失うと
大抵の失敗は、自然発生します。
かといって、達観するというか、
悟ったように、モノ知ってる風に
なったり、自分語りしたり、
過去の話からの自慢話にシフトするのも
違和感を感じます。
さらに、かといって、
正論ばかりを並び立てたり、
前から思ってたんだけどと、
いいチャンスとばかりに、
相手の悪いところを指摘しても、
なんの解決にもなりません。
だからといっては、変ですが、
だから、私は、マラソンをしています。
マラソンは、年齢に関わらず、
タイムを伸ばすことができます。
マラソンは、
すぐにタイムを伸ばすことが
できません。
心理学や心療内科の世界では、
現在、行動療法的な、
健全な精神は健全な肉体に宿るが
効果が高いと指示されています。
マラソンは、定期的に体を
動かすのに適しています。
話を戻すと、
私は、「自分を見失う」という現象は、
自分に自身がなかったり、
自分のことは、自分で変えることが
できるということが
できないことから始まるように
思いました。
自分を見失わずに済むために、
継続的な運動が必要と
仮説を立てたのです。
マラソンは、不思議なもので、
一石二鳥のような
スピードも上がるし
スタミナもつくという
トレーニングを続けると
ケガが飛躍的に増えていきます。
そして、疲労骨折などを含めた、
大きなケガにつながります。
一朝一夕的な、ことが
通用しません。
また、動画で見るようなトレーニングを
良い裏技を知った、必勝法が
わかったと取り入れても、
長期的には、通用しません。
自分で自分に合う方法を
見つけなければなりません。
誰のアドバイスも通用しないがゆえに、
自分のことは、自分で変えられる
こともわかってきます。
マラソンは、継続し、考え、試し、
自分で自分の体を使って、
自分をマネジメントするに
非常に適しているのです。
なので、経営者や、自分を律する
必要のある人は、好んで、
マラソンやトライアスロンを
自己管理の一貫として取り入れます。
それは、「自分を見失う」ことから、
遠ざける力があるからだと思います。
取ってつけたような意見も、
再生数を稼ぐための動画のアドバイスも、
周りを気にする自分自身も、
マラソンでは、通用しません。
マラソンで、「自分を見失う」と
ケガをして競技できなくなります。
いわゆる理屈っぽい部分を、
正論やあるべき論や、正しい意見のような、
言われるうちが花的な、理屈の部分を
通り越して、体で学ぶことができます。
当然のことながら、サンクコストの
ような、自分のやってることを贔屓する、
えこひいき的なことは、前提ですが、
そういうのを差し引いても、
マラソンは、マネジメントと相性が
良いと考えています。
マラソンで速くなるためには、
継続しなければいけません。
継続しても、継続に安心しては、
速くなりません。
スタミナとスピードを同時に
鍛えるような、一石二鳥も
ありません。
地道に、スタミナをじっくり鍛え
定期的に、スピードも鍛えないと
いけません。
そして、1年間続けて、やっと、
大会で10分とか、20分とか
タイムが良くなります。
時には、頑張っているのに、
タイムが下がることもあります。
これは、経営と似ています。
成果を上げるには、
取り組みを続ける必要があるし、
続けてるからといって、
安心しては、伸びないです。
「自分を見失う」ことは、
継続せず、また、継続に安心し、
裏技的なものを求めるため、
失敗すべくして失敗したときに、
裏切られたとか、どん底、とかを
勝手に感じることだと思います。
そもそも、マラソンのように、
自分で自分のことを変えられるという、
成功モデルを実感していれば、
「自分を見失う」ことは、
減ってくると思うのです。
結局、かなり正論っぽい話に、
なりましたが、
目の前の自分自身をマネジメントする
非常に良い方法として、
私は、マラソンをやっています。
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