差別化を強調しても、差別化にならないことのほうが多い

差別化をするために、ホームページに力を入れるという話で相談されることがあります。

これは、言い方が難しいのですが、ホームページに力を入れたら差別化になると言うことはありません。

例えば、中学生が、「成績を上げたいから塾に行く」と言うのと似ています。

塾に行けば、目を引く講義や授業があります。そこで、授業を受ければ、なんとなく成績が上がるきがしますが、実は、上がりません。

成績は、反復の繰り返しで上がります。記憶と演習の繰り返しでしか、上がらないのです。

だから、塾に行っても、反復がなければ、上がらないのです。

 

それで、差別化ですが、これは、競争せず顧客の成果に集中すると、差別化になっていきます。

集客のための差別化は、マーケティングに偏ります。

それだと、データや情報資源、経営資源の多い、大手が圧倒的に有利で、有効な差別化は、ほぼほぼ潰されます。

ですが、一人一人の顧客の悩みは、細かく聞けば聞くほど、かなり違います。

その一つ一つのことにちゃんと応え、それを、繰り返すことで、勝手に差別化になっていきます。

なぜなら、顧客の悩みが違うからです。

 

しかし、現場では、経営者や管理者が、経営者の集まりやマネジメントの本に影響を受け、

これからは、差別化が大事。個性が大事。楽しむことが大事。など、

どこかの動画で聞き覚えのあるような話に合わせないといけなくなることがあるのです。

 

学習は、反復でしか伸びません。

差別化は、顧客の話を繰り返し聞くしかありません。

その前提なしに、ホームページにいくらお金をかけても、差別化にはならないのです。

 

このような、自社や自分の内側の部分を見直していくことを、私は、セルフマネジメントと考えています。

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