私がとある教育系の会社に就職した時の話です。
(沖縄は狭いので、教育系としか書けないのはご容赦ください。)
当時、私は仕事がなくなんとなくハローワークや求人誌で
仕事を探していると、給料が基本給で20万円超えの
教育系の仕事が目に飛び込みました。
沖縄で基本給20万円超えるなんて、激レアです。
私は、仕事がなかったのも相まって、すぐさま、連絡を取り面接を受けると
国立大学出身というのが経営者に気に入られ即採用となりました。
実際に沖縄の職場で目の当たりにした離職率の高さ
出勤は午後16:00〜23:00が基本でしたが、まあ、基本給が良いので
しょうがないと思った矢先のことでした。
初出勤の際、私を含め三人の新入社員とあいさつをして
二時間ほど経過し、少し自己紹介をしようとした時、
新入社員の一人がいないのです。
もうひとりの新人が「彼、ちょっと体調が悪いって、出ていったけど、多分帰ってこないだろうなぁ。」
その人の言う通り、その新人は二度と戻ることはありませんでした。
たった一日、たった数時間で離職率は33%。。。
しかし、それは、ほんの序章に過ぎませんでした。
次々と辞めていく新人たち、そして先輩の苛立ちは残されたものへ
午後16:00〜23:00の勤務時間は、あくまで表面的なものでした。
資料の作成、テストの準備、テストの採点、ミーティング、教材づくり、
勤務時間以外の時間は、全てサービス残業でした。
サービス残業が多いことに加え、職場の先輩達は、なぜか職人気質の人ばかり。
なので、仕事は見て覚えろ、自分で考えろスタンス。
基本一切教えてくれません。
私は、仕事内容はよくわかりませんでしたが、どうにか
アドリブで切り抜けてました。
他の新人は、私と同じく給料に引かれ入社するも、
ほとんどが一ヶ月そこらで辞めていきます。
私も、アドリブに限界が来てましたので、
新人が辞める苛立ちと不慣れな感じに
先輩たちの怒りの矛先が全て私に向いてました。
そして、新人は私一人になった
唯一一番長く続いた同期の新人は、
実は、この業界の経験者でした。
なので、こいつが頑張ってるからもうちょっと
頑張ってみるかなと頑張っていましたが。
ある日、なんの連絡もなく同期の彼が休みました。
私と違って仕事ができるやつだったので、会社は、騒然としました。
経営者はなんの説明もなく「彼は病気になって入院したという事でよろしく」
その日、以降、会社で彼を見かけることはありませんでした。
その後、私は、気合と根性でどうにか頑張りましたが、
数カ月後退社しました。
その間1年ちょっとで、辞めた新人の数は10人以上。
ほとんど全ての人が高学歴の人ばかりでした。
新人の離職率はほぼ100%と恐ろしい会社でした。
先輩の口癖は「この会社で通用したらどこでもやっていける」でした。
早く気づくべきだった
数年後、先輩たちにバッタリ町で合いましたが
どの先輩も「早く気づくべきだった」と
後悔してました。
沖縄全体の離職率の高さは未だ未知数
沖縄でなくても、このような会社はあると思いますが、
いろんな人から話を聞くと、
給料をもらえなかった、半年間給料をもらってない、
給料が遅れてないだけまし、とか
恐ろしい声も聞こえてきます。
もちろん、立派な経営者の人は、沖縄にたくさんいます。
しかし、沖縄の離職率の高さを見る時、
本格的な経営改善、教育改善はまだまだ
課題が山積みのような気がします。
早く、沖縄の経営を経営者の方とともに一緒に変えていきたいと願うばかりです。
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