ホームページの運用:自社のことばかり考えるとどうなるかについてお話します。
同業他社を気にしすぎると顧客のことがおろそかになる
前回、同業他社のことばかり気にしすぎるとよくない、という話をしました。それは、同業他社を気にするあまり、結局、顧客のことをおろそかにするからだと述べさせていただきました。
では、今度は、自社のことばかりを考えるとどうなるかについてお話します。
自社のことばかり考える、とは、どういうことか
これも、前回の話の延長のような感じの部分もありますが、自社のことばかり考えるというのは、自社の商品やサービスをどう見せるか、どう売るか、ばかり考えることです。
自社の商品やサービスについて、どう見せるか、どう売るかを考えることは、当たり前のようですが、たいていは、このようなケースが多いです。それは、売れていない商品やサービスを、どう見せるか、どう売ろうかに一生懸命なのです。
売れてない商品やサービスを売るためには時間がかかる
まず、売れてない商品やサービスを売るためには、とても、時間も労力もお金も人も多くのコストがかかります。そして、根気のいることです。
それを、早く売りたい、もっと売りたい、との気持ちばかりが先行して、売ろうとすると、それは、セールスや最悪、押し売りに近い行動になってしまいます。
ですので、自社のことばかり考えると、セールス感が出て、余計に売れなくなってしまうことが多いのです。
ホームページ上では、売れてるものを売る
では、どうすれば良いのでしょうか。ホームページの運用においては、売れてるものを売る。という発想がベターです。例えば、スマートフォンを売る店なら、仕入れ値が高くても、iPhoneを売るほうが良いです。儲けは少ないですが、確実に売れますし、インターネットでも検索でも探してもらいやすいです。
すでに人気のサービス、すでに売れてるもの、売りやすいものを売るのが一番良いのです。
なぜ、ホームページ上で多くの商品やサービスが売れないのか?
そもそも、なぜ、売りたいものが売れないか?考えてみてください。もちろん、理由は、いろいろあると思います。知らないからかもしれないし、欲しくないからかもしれません。トレンドや時代の流れもあるかもしれません。
しかし、共通することは、お客様が探していない、商品が探されていないのです。だから、探されないし、見つけられないし、買われないから、売れないのです。
欲しいものを探すために検索がある
人は、欲しいものがあれば、探します。欲しいものを探すために、検索があります。だから、探されないものをホームページにのせても、売れないのは当たり前なのです。
売りやすいものが売れるのは、当たり前を捨てる
商売するうえでは、「売りやすいものが売れるのは当たり前、売りたいものを売るところに営業の必要性がある」みたいなことがあると思います。
しかし、ホームページの運用では、その感覚は、捨てたほうが良いのです。ホームページは、お客様が必要とする情報を提供して、生まれます。こちらが、売りたい商品やサービスのことを提供しても、必要とされるには、時間がかかります。
まず、今のお客様が必要としてる情報を提供する
かなり、お話が長くなりましたが、やるべきことは、今のお客様が必要としてる情報を提供することです。例えば、社訓や社是、についてでも良いです。社是・社訓には、誠実、信頼、と、書かれてることがあります。
しかし、誠実さを実感するような出来事をホームページに記載する会社を見ることは、ほとんどありません。だからこそ、お客様に、自社がなぜ、誠実さにこだわっているのか、誠実さとは、何なのかを伝えるのです。
こうやって、一つ一つの言葉や意味、具体的な話やエピソードを伝えることで、お客様とのホームページを通したコミュニケーションが始まるのです。
ホームページの運用:自社のことばかり考えるとどうなるか
自社のことばかり考えるとは、自社の売れていない商品やサービスのことばかり伝えようとすること。やるべきは、お客様が必要としてる情報を提供することというお話でした。
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