今は、どうでしょうか?
やりたいことは何ですか?
以前は、よく起業セミナーやらで「あなたの、やりたいことは何ですか?」と、聞かれたことがあります。私は、「お金が稼ぎたいです。」と、素直に答えていました。でも、考えてみると、困りますよね。こういう、漠然系の質問って。他にも「好きなことは何ですか?」とか、「やりたいことができたら何をしますか?」など、とても、答えにくいです。
やりたいことがあればやってる。
しかし、そもそも、考えてみて、大の大人が、やりたいことがわからないって変ですよね。それに、人前で、「自分のやりたいことは、こうです。」と、言えるような人は、セミナーを受けに来ません。セミナーを受けに来る人は大抵、漠然としています。何か成功できそうな、いい話があれば、ぜひ聞いてみたい。そんな気持ちの人がほとんどのように見受けられます。もっと、そもそも、やりたいことがあれば、そこに全力で突き進んでますからね。
セミナーのからくり。
そこで、苦心して、どうにか、ひねり出して「人の役に立つことをしたい。」とか、言うんですけど、セミナーの講師の思うつぼです。次に、「それは、あなたの本当にやりたいことですか?」「そのために、どんな行動をしてますか?」なんて、質問が続きます。そして、「行動しましょう。」「個人相談で、やりたいことを実現しましょう。」と、来るわけです。
教わっても変わらない。
しかし、教わっても変わらないです。思い出してみてください。学校に通って、勉強しなくて、成績が上がりましたか?成績を上げるのは、自分なんです。その、本質を理解できてないと、いい講師、いい授業を求めてさまよいます。皮肉なことに、偏差値の低い高校ほど、教師の教え方は、抜群にうまいそうです。成績を上げるのは、講師ではなく、こちらなんです。だから、いくらセミナーに通っても、いくら個別授業を受けても、本人が勉強しないと変わりません。教わっても変わらないのです。
マラソンにたとえると
私は、マラソンをやります。42.195kmのフルマラソンです。きつくないですか?と、聞かれたら、きついです。と、答えます。何が、楽しいですか?と、聞かれたら、達成感かな。と、答えます。だけど、どうして、続けてるんですか?って聞かれると、答えに困ります。なんとなく、続けてるんです。惰性か?と、問われたら、そういうわけでもないです。やっぱり、続けるのは、大変ですからね。健康のため、かもしれないですし、負けたくないからかもしれないです。でも、正直なところは、なんとなくなんです。
やりたいこと、好きなこと
おそらく、セミナービジネスの方々は、やりたいこと=成功の道と、結びつけたい気持ちをうまくマーケティングしてるんだと思います。みんなが、本当にやりたいことができれば、夢は実現し、成功すると思ってくれたら助かるわけです。しかし、やりたいことを実現するには、勉強や仕事をしまくるしか無いですし、なぜ続けるかわからないぐらい普通に続ける必要があります。やりたいこと、好きなことについて、まだまだ、多くの人が、発信者側と、受け取り側の認識のズレが大きいのかなと思います。
セルフマネジメントのすすめ
月並みに思われるかもですが、やりたいことが、見えない、わからないときは、運動と読書をしましょう。一万円札にもなっている、福沢諭吉。彼は、朝八時から昼ごろまで、日本刀の真剣の素振りを毎日欠かさずやっていたそうです。私も、マラソン、ジョギングしますが、自分の身体の成長が実感できます。小さな成功体験だと思います。読書は、他人の考えに感情移入できます。自分の感情や気持ちに左右されにくくなります。やりたいことに向けて、遠回りのようですが、急がば回れです。そうやって、セルフマネジメントして自分を律していれば、世の中が正しく見えてくると思います。
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