ホームページ運用:企業・会社の投稿は、バズもヒットも人気も必要ない

とにかく、ホームページ運用で大切なことは、普通で良いということです。

バズやヒットとは、どういうことか

バズやヒットとは、アクセスが集中する話題になる投稿を指します。例えば、新聞の広告で、話題になるものがあります。見せ方や切り口が新鮮で、広告そのものが有名になった広告があげられます。

テレビだと視聴率の高い人気、話題の番組なら、その番組を見る人は多いです。そのため、そこに広告を出せば、当然、宣伝効果は高いと思われます。

ホームページや、インターネットのジャンルでも、バズやヒットは起こります。記事や投稿が人気となって、ものすごいアクセスを一日で集めることがあります。

よく、アクセスが集中しすぎて、サーバーがダウンする、なんていう話を耳にすることがあると思いますが、それは、バズやヒットが起きたということでもあります。

企業の投稿に、バズやヒットは必要か?

企業や会社の投稿に、バズやヒットは必要なのでしょうか?結論から言いますと、企業や会社の投稿に、バズやヒットは必要ありません。現在、マーケティング業界では、常識となりつつありますが、実は、バズやヒットの多くは、購買や取引につながりません。

マーケティングをメインとする会社で、調査が行われました。その結果、バズやヒットが起きた投稿から、購買や取引が増えるかを検証したところ、効果は、ほとんど無いとのことでした。

バズやヒットが効果が無いのには、2つ理由が考えられます。一つは、顧客は欲しいもの以外買わないから。もう一つは、不特定多数のアクセスは、購買につながらないから。です。

顧客は欲しいもの以外買わない

そもそも欲しいもの以外買わないのが消費者、顧客です。その傾向は、近年、特に顕著になっています。一方、企業の営業活動は、地道に、必要性を認識してもらう活動です。そこで、バズやヒットによる人気を考えると、その効果は、一時的で、必要性を認識してもらうまでいたりません。だから、購買に向かわないのです。

不特定多数のアクセスは、購買につながらない

また、有料のウェブ広告を使うとよくわかりますが、不特定多数のアクセスは、購買につながりません。関連のないキーワードで集客しようとしても、購買につながらないのです。だから、バズやヒットによってアクセスが集まっても、購買されないのです。

企業の投稿に、バズやヒットは必要ない

以上のような理由から、企業の投稿に、バズやヒットが必要ないことがわかります。ですから、バズやヒットを狙う行動をする必要もありません。

よくある講習、講座でも、バズやヒット、フォロワーを増やすことを教えるが

最近増えている、講習、講座でも、バズやヒット、フォロワーを増やすことを教えています。言い方や手法は違えど、どうすれば、アクセス、人気を集められるか、ということが、話題の中心になります。

そこで、人気インフルエンサーを招待して、その秘訣を教えてもらいましょう。みたいな、話が、増えることになります。講習、講座だけでなく、テレビでも、動画でも、そういう話は、いくらでも聞きます。

ですから、「ホームページの運用」の話題になると、多くの場合、バズやヒットの話に終始してしまいます。

動画でも「1日5分でできる」的なものが多い

そういう教える人たちの多くが、マーケターやらコンサルタントだと、名乗ります。そして、動画でよく見る「1日5分で売上倍増」的な話をします。多くの人たちが、それを見て、信じ込んでしまうのです。

その結果「マーケティング」「コンサルティング」と、それっぽい用語が出ただけで、ホームページの運用=バズやヒットを狙うものと思われてしまいます。

「あー、わかります!」「SNSとかティックトックとかインスタとか」そういうのをいっぱいやればいいんでしょう。と、話が、飛躍してしまうのです。

企業、事業のホームページは、バズもヒットも人気も必要ない

くれぐれも、企業、事業のホームページにおいては、バズもヒットも人気も必要ない。と思います。

なぜなら、顧客が関心があるのは、商品サービス、会社の姿勢です。事業に向き合い、どのように取り組んで、どのように変えているかの姿勢です。会社やスタッフの人気ではないのです。

取引相手や顧客が見て、安心できれば、それだけで良い

企業、事業のホームページは、取引相手や顧客が見て、安心できれば、それだけで良いのです。飲食であれば、産地や生産者の様子、調理の様子、スタッフの指導、など、です。

事務系のサービス業であれば、顧客対応や対応スタッフの仕事の様子などです。それは、見ていて、面白さがあるものではありません。しかし、そこで働こうとか、そこと取引しようと思う人は、興味があります。

あくまで普通で良いのです。普通とは、会社でやっている、普段通りの姿なのです。

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