SNSの特徴。みんな営業はするのもされるのも大嫌い。

先日、イチロー選手の引退発表の記者会見が開かれました。長時間の一問一答に本当に引退するのだとの実感が湧き、ほぼ平成とともに約30年間活躍したスーパープレイヤーが一つの区切りを迎え感慨深い思いとなりました。イチロー選手は野球という一つのスポーツを超え、人々に多くの可能性と考え方を教えてくれました。

さて、SNS、ソーシャルネットワークシステムは皆さん使っていますか。スマホの普及とともにLINEのユーザー数は爆発的に増え現在8,000万ユーザー。日本のほぼ2/3、三人に二人に使われています。FacebookやTwitterも日本ではLINEについで4,000万ユーザーを超えていて、全世界で何十億人という人たちに使われています。

そんなSNSですが、海外と日本での使われ方に違いがあります。アジアの多くの国では、自分を発信することが当たり前で、自分の顔が入ってるだけでとてもいいねを押してもらえます。日本は、恥の文化なのか自尊心なのか海外ほど自分情報の発信は海外ほどではありません。特に、仕事の話や、こんな商品を売ってます、こんなサービスをやってますというのは、あまり好まれません。

なんというか、個人的な見解ですが、いいものは売れる、口コミで十分、営業は必要ないという、ものづくり神話的なものが根底にあるのかもしれません。確かに、Amazonや楽天で買う時は、必ず口コミやレビューを見て、レジャーやアクティビティも美容室もエステも口コミを見てから買うような気はします。

ですが、儲けを生むビジネスに直結するものとなると話はかなり変わってきます。もし、優秀な下請けの業者がいた場合、自分のところ以外の仕事はできれば入れてほしくないものです。ライバル業者の下請けを優先されたら嫌な気持ちにもなります。仕入れ業者の特定という企業秘密も関わってくるかも知れません。いわゆるBtoB企業の場合、口コミをしたがらない状況もあるということです。
 
とはいえ、下請けの立場からすると、同じ会社とのお付き合いだけというのは、大変なリスクがあります。自ら営業することが必要になるのです。

会社で従業員の方は、そういう事情がわからない方もいらっしゃいます。従業員の方は業者から自分のお金で買うことはまずありません。なので、楽天やAmazonのようなBtoC企業のやり方に誘導されてしまい、いいものをより安くとの発想になりやすいのです。SNSを使う多くの方は、経営者より従業員側の人数が圧倒的多数です。

また、経営者の方も、時間がないため、営業されるのは時間がもったいないとのことで、営業されるのを好きという方は少ないです。
 
されるのが嫌な営業をするというは、とても嫌なものです。仕事上仕方なくやっているとか、必要性にかられやっているという方も多いのでないでしょうか。

経営者と従業員という立場から、それぞれ、営業するのも営業されるのも大嫌いというお話でした。

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