ホームページ運用で、KPI(キーパフォーマンスインジケーター)やKGI(キーゴールインジケーター)などのマーケティング用語に見られるように、ゴールや可視化した目標を設定することが大切と言われています。
そのために、アクセス解析、ヒートマップ、アナリティクスと、データを調査し、PDCAサイクルで回す、というのが、スマートかつマストなホームページ運用とされています。
しかし、実際に運用してみると、うまくいかないことが多いです。
なぜでしょうか?
それは、KPIやKGIを設定し、組織で共有すると、目標だけが、ひとり歩きし、最低でもこれぐらい、最高ならここらへんと、実際のスタッフ数、資金、継続可能な施策、ランニングコストなどに見合わない設定が行われます。
すると、担当者サイドは、数字を、成果が出てるように見せるしか、なくなってきます。これは、業者に依頼しても同じです。
月10万円の予算で、年間1,000万円の売上を上げるサイトを作るとか、月100万円の予算で、年間1億円の売上をホームページやECで3年間で成し遂げる、とか、現実的には、無理な可能性が大きいです。たまたま、何かのタイミングでできた会社があるのかもしれませんが、それは、本当に、たまたまです。たまたまできたのを二匹目のドジョウ的に狙っても、まず、できません。
さて、そもそも、目標設定は、必要でしょうか。
私は、運用の最初は、必要ないと考えています。少なくとも、問い合わせや購入、申込みなどがある程度、出てくるまでは、必要ないと思います。なぜなら、そこまで、継続して運用することが、非常に、困難だからです。
成果が出るということは、継続して運用できてきていることのあらわれです。
何よりも、継続が大事なのです。
しかし、目標設定すると、目標は、会社や組織で勝手に、せめてこれぐらいは、と、やったこともない、できるかどうかわからない目標が設定されます。そうすると、継続的で、大事な、ホームページをいろいろ試し、投稿し、少しずつアップデートして、ユーザーとコミニケーションを取るということが、できなくなっていきます。なぜなら、担当者や担当業者は、報告するだけで、精一杯になるからです。
そして、その結果、成果があらわれず、うまくいかないのは、ホームページが悪いとか、担当者が悪いとか、業者が悪いとか、悪者探しが始まります。
ホームページの運用に、目標は、最初からは、必要ありません。
まずは、継続的に、投稿し続けることです。そして、一喜一憂しないことです。
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