よく聞く「強みを伝えよ!」は、なかなかできない
ホームページの運用について、会社の強みを伝えよ!という話は、よく耳にします。私も、かつては「会社の強み」について、伝えるべきだ、というスタンスでした。今回は、「強みを伝えよ!」について、お話したいと思います。
「会社の強み」は、なかなか見つからない
「会社の強み」というのは、なかなか見つからないものです。
販売力、営業力が強い会社もあります。メンテナンスやサポートが強い会社もあります。分析力や提案力が強い会社もあります。会社によって、「強み」は、違います。
ただ「自社の強み」は、なかなかわかりません。
「わからないことは、顧客に聞け」と言われることもあります。「自社を細かく分析すべき」と教えられることもあります。
ですが、「自社の強み」をいざ、伝えようとしても、なかなか見つかりません。
安易な強みは、弱みである可能性も
聞く中で、素早い納品!とか、高い品質!とか、どこよりも安い価格!とか、そういうものが多いんです。しかし、これらは、牛丼屋の「早い!安い!うまい!」を言い換えただけだと思われます。
ある意味、言おうと思えば、誰でもできるし、誰でも言えることです。それは、強みのように見えて、実は、相手からすると、「誰でも、そういうんじゃない?」としか、思われない弱み、評価を下げる一因になっていることもあるのです。
むしろ、弱みを伝えたほうが良い場合も
だから、むしろ、弱みを堂々と伝えてしまうほうが、まだ可能性があります。あえて、弱みを伝えることで、裏表が無い人。正直な人と見てもらえることで、信用されることもあります。
例えば、「人数の少ない会社です」「相場より割高の会社です」「品質は、普通です」と、比べられたら不利になることをあえて言うのです。
これらは、一見比べられて不利になりそうです。しかし、実際は、そんなことは、ありません。
むしろ、下手に出来もしない「高品質低価格充実のアフターフォロー」などの強み満載よりも、よっぽど信頼されます。
安易ではいけない
そもそも、この、「会社の強み」を伝えよ!というのは、マーケティングの施策に由来します。マーケティングを学べば、かなり、多くの主張は、「会社の強み」を、いかに伝えるか、だったりします。専門用語では、USP(ユニークセリングプロポジション)と言ったりします。
だから、売れる、人を集める、集客する、求人する、ということを考えた時、じゃあ「会社の強み」を伝えましょう!となるのです。
ただ、なんでもそうですが、安易では、いけません。簡単にできることは、簡単に役に立たなくなるからです。
強みや弱みについて考えることそのものが役に立ってくる
ですから、会社のホームページの運用において、「会社の強み」は、考えたほうが良いです。強みについても弱みについても、何度も、何度も、繰り返し、試行錯誤していくことが大事になってきます。
そして、考えたことを少しずつ、伝えるようにしていくのです。そうすることで、安易ではない、深みのある意見や主張をできるようになっていきます。
その深みのある考えを繰り返すことがホームページに蓄積し財産となっていくのです。
だから、考えることそのものが役に立ってくるのです。
最近のコメント